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キャバクラ

キャバクラ

概要

『キャバクラ』とは、店のキャストである、女性が客席に一緒につき、接待接客を行う飲食店である。店の女性従業員の事を、店側からは「キャスト」と呼び、一般からは「キャバクラ嬢(キャバ嬢)」や「ホステス」と呼ばれる。キャバクラ嬢以外の従業員にホール接客・金銭授受担当、調理担当・バーテン、送迎ドライバーなどがいる。男性従業員については、「黒服」や「ボーイ」と呼ばれ、「黒服」が主にエスコート担当業務で「ボーイ」はホール担当として呼び分けられる事もある。また、客の事を店側からは「ゲスト」と呼ぶ。 男性従業員が店外で、「キャッチ」と呼ばれる、客の呼び込みを行う事もあるが、フリーのキャッチ専用スタッフが別でいる事もある。女性従業員用に美容師やスタイリストを雇用している店もある。

キャバクラは「接待飲食等営業」にあたる風俗営業な為、風営法のもと営業されている。その為、深夜0時から日の出まで営業は出来ない。昔はそれでも客がいる限り、その時間を過ぎても深夜4時、5時まで営業している店もあったが、最近では警察の取締りが強化されている事もあり、営業時間が守られている店が多いようだ。また、そういった取締り強化の影響を受けて、昼間に営業する『昼キャバ』と言われる形態も出てきている。熟女系であれば、店で働くキャストにとっても、その熟女系と同年齢もしくは、それ以上の60~70代の客にとっても、需要のある時間の営業であると言える。

サービス内容としては、女性キャストが客の隣に座り、接待を行う。客が良い気分でお酒を飲めるように場の雰囲気を作ったり、客が仕事の接待で使っているなら、その接待が上手くいくよう場を運ぶ手助けをする。料金は時間制で、セット時間内は決まったメニュー内であれば飲み放題である。その他メニューには、女性キャスト用のドリンク代、指名料、同伴代、サービス料、税金(サービス料・税金共に5~25%程度)、持ち込み代(飲食物)等が発生する。

以上の事から、女性キャストによって料金幅が大きく変わるが、明朗会計な店が多いのが特徴である。一見すると、『ガールズバー』の方が、同じ時間制料金としては、安くなるように思えるが、風営法に乗っ取り営業されているキャバクラでは接待接客が、当たり前である事と、客の隣に座って密着した接客が行われる。カウンター越し接客のガールズバーでぼったくり経験のある客は、キャバクラの料金が高めでも、ぼったくりバーには二度と行かない!と誓い、明朗会計で密着接客に惹かれるのはよくある事だ。

セット料金のみであれば1セット6000円~8000円程度だが、これに指名料や、同伴代、ドリンク代などが入ると20000円以上などザラである。

寸評

『キャバクラ』で検索すると、沢山の店紹介やキャストの女の子紹介のポータルサイトがまずトップに表示される。 ついで、女性用求人が上がってくる。この事から『キャバクラ』で検索している層は、店を探している男性客が多いと推察される。

一般的に、『キャバクラ』とは女性に、接待されながら密着接客をして貰える場とされ、客が良い気分でお酒が飲めるという事が、大前提である。中には、キャバ嬢との疑似恋愛を求め、遊びに来ている客も少なくないが、キャバ嬢自身もその疑似恋愛を使って、客に営業をしている。キャバ嬢からすれば、新規客が帰ってきてくれないと意味がないので、大半が進んで色恋接客をし、何度も店に指名で通ってくれるように促す。

指名には「場内指名」と「本指名」の2種類があり、キャバ嬢からして重要なのは後者の「本指名」である。この指名や同伴というのは、キャストにとって店から、ノルマとして組み込まれている事が多い。もちろん、キャストにはバック料金が発生し喜べる点もあるが、店によってこのノルマに満たない場合、罰金制度などのペナルティーがある為、キャストとしてはそちらの方が避けたいであろう。

一見して、キャバ嬢は高収入と思われるかもしれないが、相当売れっ子でなければ、辛い裏側もあり、同伴や店外デート、アフターなどの時間外労働が当たり前な職種である。キャバ嬢とはキャスト本人からすれば、接客業より『営業職』と言うのが合っているだろう。店に来て!来て!とあからさまな営業連絡に、冷めてしまう客もいるかもしれないが、多くのキャバ嬢は罰金ペナルティーが恐い為に、そうせざるを得ない。 客からすれば、本指名もして同伴もして、となればとても高い遊び代になる為、そうそう通えないのも事実である。また、それだけしているんだから!と、どんどん特別要求が高くなってしまうのも納得である。

ただ、忘れてはならないのは、キャバ嬢にとってペナルティーはでかい。売上やノルマ貢献してくれる、良い客であればある程、特別扱いをしたくなるのも事実。キャバ嬢に喜んで欲しい、特別扱いして欲しいと思うなら、客は自身が、どれだけ貢献出来ているか?を、問わなければならない。指名はしても、ドリンクは一切あげないなどでは、キャバ嬢も塩対応をせざるを得ないのは、仕方の無い事である。

また、このキャバ嬢という職では、数々の苦しいノルマやペナルティーから、確実な高収入を得る為に『風俗嬢』へ転身する、もとキャバ嬢も少なくはない。罰金代がかさみ、スナックやガールズバーの時給と変わらなくなる事も多い為、そちらへの転向も多いようだ。

キャバクラ.txt · 最終更新: 2019/07/22 by betaproject

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