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スナック

概要

『スナック』とは、アルコール以外に軽食(スナック)を提供するバーという「スナックバー」の事であり、日本では『スナック』と略すのが一般的。日本における『スナック』とは、カウンター越しに女性が接客する、「深夜酒類提供飲食店」の事である。スナックのオーナーはほとんどが女性であり、その責任者を『ママ』と呼ぶ。『ガールズバー』と同じく風俗営業では無い為、接待に値する接客は出来ないので、基本的にカウンター越しだが、ボックス席がある店も多い。

類似した形態に『ラウンジ』があるが、こちらは客の横に座っての接待接客となる。更に高級になると、『クラブ』と呼ばれ、どちらも風俗営業となる為、午前0時を過ぎての営業は出来ない。 『キャバクラ』や『ガールズバー』と違い、時間制では無く、基本的に何時間いても一定料金で平均4000~6000円くらいである。そこにボトルキープ代や女性のドリンク代、軽食代(つまみや一品)等が加算されるが、比較的、安価なのが特徴だ。ただ、地域によっても違いがあり、一定料金が10000円を超えてくる店もある。また、店の雰囲気として、常連ばかりという点では、アットホームであるというのも、特徴である。

スナックでは、紹介制の店も多く、一見さんはお断りというところもあるので、初めて行く店ならまず確認は必要である。そして、通常のバーと違い、スナックならではのルールが多数存在する為、席に勝手に座らないというのも気をつけなくてはならない。

寸評

『スナック』と検索すると、近くのスナックを紹介してくれるポータルサイトなどが上位に表示され、ついでスナックのアルバイト求人などが上がってくる。中には、スナックでの楽しみ方や、ルールについての記事も上位に上がってくる。

『スナック』のイメージとして一般的にあるのは、年齢層は高めで、常連客ばかりのアットホームな場といったところだろう。最近では、ママや従業員女性の年齢が若めで、客層も若めという『ニュースナック』と言われる店も存在する。基本的にはママと店の女性は30代以上からと言うのが、スナックのイメージである。スナックには大抵カラオケがあり、店の全員でカラオケを盛り上げ、楽しめるのも醍醐味である。そんなアットホームな客の居心地を大事にしているスナックでは、一見はお断りという店が多いのも納得である。素性もキャラも解らない、とんだ酒癖の悪さを持っているかもしれない、そんな一見が、一生懸命つくり上げた店の雰囲気を、5分でぶち壊す事もあるのだろう。

また、スナックでの料金価格や女性従業員の給与面では、ママの意向が多分に含まれる為、ママの采配による。ママが良い常連と判断すれば、たまには料金をとても安くしてくれる事もあるだろう。そして、女性従業員はママに気に入って貰えば、時給がキャバクラ時給並みに上がる場合もあるだろう。スナックでの采配の全てを握るのは、女帝のようなママである。

女性のナイトワーク時給としては、基本的にスナック、ガールズバーはどちらも低めである。何故なら、風俗営業でない分、接待に値する接客をしなくて良い為である。ただ、実際にはどちらも店によるとしか言えないが、キャバクラに近いような、接客を行っている店もあるのも事実である。何故か客側も、キャバクラやラウンジ、クラブ等と同じような接客内容を求めてくる客も多い。客側には今一度、それだけの価格を払って遊びに来ているのか?と、自問自答して欲しいものである。

スナックでの楽しみ方として、ママやチーママ、女性スタッフとのアットホームな掛け合い、他の常連客とのコミュニケーション、あたたかなお酒の場として、長く、気楽に入れるというのがある。長くいると、暗い照明の店内で、ママが急に絶世の美女に見えてくる。そんな感覚すら、楽しめるのがスナックである。

また、スナックで働く女性には、もとキャバクラで働いていた。という女性も多く、年齢を重ねた事でスナックやクラブ、ラウンジへ移行する。多くの店がキャバクラにあるノルマや、ペナルティーが存在しない為、時給が下がっても安定して働き易いというのがある。